行政書士試験は受験資格が必要?試験概要について解説

行政書士試験

行政書士試験を受けるには何か資格や要件は必要なのでしょうか?

受験を考えている方なら、受験の要件について気になるところだと思います。

そこで、今回は行政書士試験の要件や概要についてご紹介します。

行政書士試験は受験資格は必要なし?

実は行政書士試験は、税理士試験などと異なり特別な受験資格は必要がありません。

行政書士試験の概要は以下の通りです。

【試験概要】
受験資格:どなたでも受験できます。
試験日時:毎年1回、11月の第2日曜日 午後1時~午後4時                            
試験場所:各都道府県
受験手数料:10,400円 ← 令和4年度試験分から受験料が改定されています。
申込方法:郵送またはインターネット
受験者
受験者

行政書士試験は誰でも受験できるんですね!?

ちょこ
ちょこ

年齢、学歴、国籍等に関係なく受験できるので、そういう意味ではハードルがあまり高くないといえます。

一般財団法人行政書士試験センター公表の「受験者・合格者の属性」によると、受験者・合格者とも下は10歳代、上は60歳代以上という結果となっています。

最近3年間における行政書士試験の受験者・合格者の属性               令和4年4月1日 (単位:人)
属性 年度 合格 男性 女性
受験者数 合格者数 受験者数 合格者数 受験者数 合格者数
10歳代 令和元年度 545 45 364 37 181 8
令和2年度 590 53 350 30 240 20
令和3年度 600 45 357 33 243 15
20歳代 令和元年度 6,728 862 4,332 629 2,393 233
令和2年度 7,565 1,171 4,768 829 2,797 342
令和3年度 8,177 1,112 4,982 766 3,195 346
30歳代 令和元年度 9,014 1,213 6,064 868 2,950 345
令和2年度 9,367 1,290 6,286 888 3,081 402
令和3年度 10,550 1,520 6,889 1,067 3,661 453
40歳代 令和元年度 10,716 1,230 7,483 924 3,233 306
令和2年度 10,713 1,057 7,450 780 3,263 277
令和3年度 12,576 1,374 8,426 975 4,150 399
50歳代 令和元年度 8,391 847 6,416 701 1,975 146
令和2年度 8,899 652 6,815 533 2,084 119
令和3年度 10,591 949 7,895 738 2,696 211
60歳代以上 令和元年度 4,427 374 3,813 346 614 28
令和2年度 4,547 247 3,897 225 650 22
令和3年度 5,376 353 4,584 324 792 29

合計

令和元年度 39,821 4,571 28,472 3,505  11,349 1,066
令和2年度 41,681 4,470 29,566 3,288 12,115 1,182
令和3年度 47,870 5,353 33,133 3,900 14,737 1,453

(一般財団法人行政書士試験研究センター「受験者・合格者の属性」より抜粋)

【令和3年度試験結果】
最年長合格者 82歳 男性
最年少合格者 14歳 男性、女性 各1名
最年長申込者 97歳 男性
最年少申込者 11歳 男性、女性 各1名

(一般財団法人行政書士試験研究センター「令和 2 年度行政書士試験実施結果の概要」より抜粋)

年齢制限がないとはいえ、下の11歳の受験生は驚きの年齢です。

受験者
受験者

試験時間ですが、3時間は結構長いです。途中休憩とかあるのですか?

<br>ちょこ

ちょこ

残念ながら、休憩などはありません。

行政書士試験は、3時間内で全ての問題を解かなければなりません。

休憩時間などは設けられていないのですが、途中トイレに立つことは可能です。

ただ、試験は時間との戦いになるので、1分1秒とて無駄に出来ません。

したがってトイレを済ませるだけでも大事な時間をロスすることになってしまいます。

ですので、途中トイレに立たなくて済むように、水分取り過ぎなどに注意した方がよいでしょう。

受験者
受験者

試験地は決まっているのですか?

ちょこ
ちょこ

毎年試験地は異なります。だいたい各都道府県に一か所以上設置され、どこで受験するか?選べます。住民票がある地域の都道府県でなくても受験できるのが便利ですね。

資格試験の中には、住民票のある県でなければ試験が受けられないという試験も存在します。

わたしは宅地建物取引士の資格も有していますが、確か宅地建物取引士試験では、受験地の選択は不可でした。

当時、わたしは栃木県在住でしたが、各都道府県に設けられた試験地は、群馬の方がずっと近くだったのです。

わたしの例のように、県境にお住いの受験生は、受験地を選べるというのはとても便利です。

受験者
受験者

受験の申し込みはいつ頃になるのですか?

ちょこ
ちょこ

だいたい、7月下旬から8月下旬のひと月くらいの期間です。

受験者
受験者

インターネットで申し込めるのは便利ですね!

ちょこ
ちょこ

そうですね。でも期限には十分気を付けて下さいね!

昔の話ですが、他の資格試験で、最終日の時間ギリギリに書類を郵送したことがありました。

結局、間に合わず事務局から連絡を受けたあと、年甲斐もなく泣いてまったのを今でも覚えています。

今思えば、申し込みを忘れてしまったということは、それだけ真剣さが足りなかったということでしょうが、当時はかなり悔やみました。

一生懸命勉強しても、申し込みを忘れてしまっては意味がありません。

受験の申込は余裕をもって行うようにしましょう!

行政書士試験の科目は大きく分けて2つ!

行政書士試験は、大別して4つの法令科目と一般知識科目からなります。

それぞれの科目については以下の通りです。


【試験科目】

法令科目「基礎法学」「憲法」「行政法」「民法」「商法」              
一般知識科目「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」            
受験者
受験者

一般知識科目は公務員試験と出題範囲がほぼ同じといわれていますが、どうなのでしょうか?

ちょこ
ちょこ

その通りです。でも、人によっては現役から時間が経っているせいか、行政書士試験の方が少し難しいという人もいます。

現役からさほど時間が経っていない若い世代の受験生の場合は、一般知識に関しては難しく感じなかもしれせん。

しかし、一般知識の学習をした経験はあるが、遥か昔という受験生の場合は、かなり苦戦すると予想されます。

行政書士の合格基準は6割、でも実はもっと厳しい?

当然ですが、行政書士試験には合格基準があります

行政書士試験では300点が満点で、そのうち6割の180点を取らないと合格しません。

ただし、180点以上取っても合格しない場合があります。

受験者
受験者

180点以上でも合格しないことってあるのですか?

ちょこ
ちょこ

「足切り」って呼ばれる制度があって。。。

行政書士試験では「足切り」という制度が採用されています。

「足切り」とは、全体で6割という要件のほかに法令科目と一般知識でそれぞれ必要な要件があって、それに満たない場合は合格とされないという制度のことです。

合格基準の全体の60%以上に加えて、以下の要件が加わります。

科目      満点   必要得点                  
法令科目244点122点以上(全体の50%以上)
一般知識56点24点以上(全体の40%以上)

仮に法令科目で満点取ったとしても、一般教養で24点未満だった場合は不合格となってしまいます。

そして、実際に多くの受験生が、この「足切り」制度に泣かされています。

行政書士試験においては、満点の6割以上を目指すだけでなく、「足切り」を意識した学習計画が必要となります。

まとめ

行政書士試験は、学歴・性別・年齢・国籍に関係なく、誰でも受験できる資格試験です。

合格するには基準点をクリアーする必要があり、満点300点のうち、60%の180点以上得点することが求められます。

さらに、全体の6割という要件のほかに、①法令科目で50%以上、②一般知識で40%以上、の2つの要件が加重されます。(足切り)

したがって、60%以上という合格基準は、「足切り制度」によって実際の数字以上に厳しいものとなっています。

これから学習をはじめる受験生は、普段から「足切り」を意識した学習を心掛けるようにしましょう。

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