行政書士試験で失敗しない解答順序と時間配分とは

行政書士受験対策

行政書士試験は毎年11月の第2週目の日曜日の午後1時から4時の間の3時間で行われます。3時間の長丁場ではありますが、受験生の皆にとって悩みの一つが時間不足という問題です。

そこで、今回は行政書士試験に失敗しないための問題を解く順序と時間配分についてご紹介致します。

行政書士試験の時間不足対策には解答順序を変えるのが効果的

試験中の時間不足の対応策のひとつに解答順序を変えるという方法があります。

行政書士試験の出題数は全部で60問です。初めて受験される方は、恐らく悩まず最初から順番に解いていくのではないかと思います。

しかし、初めから順番に解答しない方が得点率上がることがあります。

行政書士の試験は科目や出題形式によって、解答に要する時間が一様ではありません。

また、科目ごとの出題数もそれぞれ異なり、重点を置くべき科目とそうでない科目があるため、全ての問題に同じ時間で解答するのは効率がよくないといえます。

ただ、限らえた時間の中で、時間がかかりそうな問題、時間をかけなくてもいい問題を見分けるのは不可能に近いです。

そこで、当日慌てることがないように初めから問題を解く順番を決めて、試験に臨むことをおすすめしています。
この方法ですと、どの問題から解こうか迷うこともありませんので時間短縮になりますし、慌てることもないのでミスも減ります。

では、具体的にどんな解答順がよいのでしょうか?
わたしがおすすめする解答順はズバリ、問題41から解き始めるです。

その理由をお話しする前に、先ずは以下の問題番号と各科目及び出題形式の表ををご覧ください。

問題番号 科目 出題形式
1~2 基礎法学 5肢択一式
3~7 憲法 5肢択一式
8~26 行政法 5肢択一式
27~35 民法 5肢択一式
36~40 商法 5肢択一式
41 憲法 多肢選択式
42~43 行政法 多肢選択式
44 行政法 記述式
45、46 民法 記述式
47~57 一般知識(文章理解以外) 5肢択一式
58~60 一般知識(文章理解) 5肢択一式

試験問題の番号は、出題数や出題形式に関係なく付けられています。

最初の問題である基礎法学については、ここ数年難問であることが多いです。最初からいきなり難問にあたり、時間を食って慌ててしまう受験生も少なくない科目です。

はじめに難問にあたるとダメージが大きく、立ち直りに時間がかかり、無駄な時間を使います。

そして、順番に解いていくと、5肢択一式の最後は商法です。商法については苦手とする受験生が多く、解答に時間がかかることが予想されます。

しかし、商法に関しては問題数も多くなく、あまり時間をかけるべきではない科目であると判断し、多少時間が不足気味の最後でも大きな影響はないと考えられます。

一方、配点が高い記述問題に関しては、ある程度時間をかけて解答すべき問題です。

後回しにして、解答する時間がなかった!なんてことにならないためにも、前半で時間と気持ちの余裕があるタイミングで解く方が良いと思います。

このような理由から、多肢選択式の憲法問題41から解き始めて、最後は5肢択一式の商法問題40で終わるように解くことをおすすめしているのです。

行政書士試験の解答順序を変更したときの注意点

行政書士試験の問題を解く順番は、私がお勧めした順番に限らず、どんな順番でも解いても問題がありません。

自分の好きな順番、解きやすい順番で構わないと思います。

ただ、順番を変えて解答する際は、以下の点に注意をして下さい。

【解答順序を変更した際の注意点】
ぐちゃぐちゃな順番で解かない
本試験前に練習をしておく

こちらの問題、あちらの問題とあまりぐちゃぐちゃな順番で解くと、中にはマークミスやマーク漏れが生じる恐れがあります。

また、あちこち行ったり来たりでは、却って時間を食います。

ですので、順番を変えるといっても私がお勧めするように、解き始めの個所を変更する程度に収めておきましょう。

次に、試験を解く順番を変更する場合は、予め本試験前に練習しておくと良いと思います。

この順番が自分にとっての通常になるくらいの練習はしておきましょう。

行政書士試験では問題を解く時間配分も重要

行政書士試験では、3時間(180分)で60題の問題を解く必要があります。

単純に計算すると、1問あたり3分で解答しなければなりません。

しかし、1問3分と単純にいかないところが行政書士試験の難しいところでもあります。

解答順序の項でも説明しましたが、行政士試験は3種類の形式で出題されます。

【3つの出題形式】
・5肢択一式
・多肢選択式
・記述式

出題形式によって要する時間が異なりますし、科目によっても違います。

ですので、単純に1問3分以内で解いていくと時間が足らなくなり、全てを解答出来ず、終わってしまうことも珍しくありません。

そうならないためにも、日頃の学習から試験時間内で解けるように訓練をしておくことが大事です。

出題形式ごとの解答時間の時間配分について、たいたいの目安をご紹介します。

出題形式 出題数 解答時間 1問あたりの時間
5肢択一式(文章理解以外) 51問 125分 約2分半弱
多肢選択式 3問 12分 約4分
記述式 3問 20分 約6分強
5肢択一式(文章理解) 3問 15分 約5分
見直し   8分  

これは、あくまで一例で、わたしが目安としていた時間配分です。

わたしの例でいうと、文章理解以外の5肢択一式は、全体で125分、1問あたり2分半弱で解答する計算です。

しかし、民法は問題も長い、登場人部も多い、と整理するだけでも時間を要するため、他の法令科目より時間がかかると予想されます。

また、分からない問題に意図せず時間がかかったりもします。

反面、他の法令科目や一般知識の中には2分程度で解答出来てしまう問題もいくつかあります。

ですから、厳密に1問2分半弱というのではなく、大まかな目安としてただけたらと思います。要はご自身が学習字ていく過程で、時間配分を決めていけばいいのです。

ただし、最初のうちはあまり時間を気にする必要はありません。時間を気にするあまり、内容をおろそかにしがちになる恐れがあるからです。

行政書士試験は単に暗記するだけでは解けない問題も多くあるので、先ずは理解することが大事です。一通り学習が済んだ段階で、時間を意識して学習に取り組むようにしましょう。

受験者
受験者

分からない問題に出くわしてたときなんか、無駄に時間ばかり過ぎてしまいます。

そうしたときに、時間を決めておくのは効果的と思います。

ちょこ
ちょこ

分からない問題や悩んだ問題は、後回しがいいと思います。最後の見直し、の前に解答でOKです。分からない問題や迷った問題で正解するのは、ほぼギャンブルですから。

行政書士の模試や過去問で練習をしよう!

行政書士試験での解答順序の変更や時間配分については、本試験でいきなり実行するのはリスクが高いです。

本試験前に必ず、本試験同様の内容で練習しておくようにしてください。

練習には、模試や過去問などを利用するとよいでしょう。

受験者
受験者

模試や過去問などで練習すればいいんですね。

ちょこ
ちょこ

はい、本試験で失敗しないためにも事前に練習しておけば、本試験で慌てなくてすむと思います。

まとめ

行政書士試験での時間不足は、解答順序を変えるだけで、解決できる場合があります。

おすすめの解答順は、多肢選択式の問題から解きはじめ、最後に5肢択一式の商法で終わる順番です。

また、解答順序のほかに重要なのが、時間配分の調整です。

時間配分を誤ると取り返しのつかない結果を招いてしまいます。

普段から、時間配分に気を付けた学習を心掛けるようにしましょう。

解答順番を変更する場合や時間配分の調整には模試や過去問を利用して練習すると良いでしょう。

アガルート
アガルート

受講生の合格率67.2%!全国平均の約6.28倍のアガルートの行政書士講座
合格すれば受講料全額返金!

フォーサイト
フォーサイト

フォーサイト行政書士講座受講生の合格率41.3%、全国平均合格率の3.86倍!
不合格なら受講料全額返金!

SMART合格講座
SMART合格講座

スマホが学習に最適なSMART学習講座只今キャンペーン中!
いつでもどこでもちょっとスキマ時間で学習可能!しかも申込みから3年間視聴出来る。

タイトルとURLをコピーしました