宅地建物取引士 試験 難易度を他資格・合格率・科目別で検証!

宅地建物取引士

不動業界で働く場合、宅地建物取引士(通称:宅建)の資格はとても重宝されます。

中でも、宅地建物取引業者には宅地建物取引士の設置が義務付けされているため、宅建の資格を保有していると就職に有利であるだでなく、資格手当が出る会社もあります。

そこで、今回は不動産業界で歓迎される宅地建物取引士試験の難易度についてご紹介したいと思います。

宅建試験を不動産関連の他の資格との比較で見た難易度

受験者
受験者

宅建士の難易度は一般的に高くないといわれていますが、実際のところどうなのでしょうか。

ちょこ
ちょこ

あくまで所感ですが、私が保有している3つの資格の中では一番易しい試験でした。

では、宅建士試験と他の不動産関連の国家資格と比較した場合、どのくらいの難易度なのでしょうか。

わたし自身は宅建士以外の不動産関連資格の学習経験がないため、資格講座のアガルートのコラム記事を参考に他の資格と宅建士を比較した難易度をご紹介します。

順位 資格名 合格率 勉強時間(約) 受験資格
不動産鑑定士 5.9% 3,000時間 なし
一級建築士  10.6% 1,000~1500時間 あり
土地家屋調査士 10.36% 1,000時間 なし
マンション管理士 8.6% 500時間 なし
宅地建物取引士 17.6% 300時間 なし
管理業務主任者 22.2% 300時間 なし
賃貸不動産経営管理士 31.5% 100時間 なし

一般的に資格試験では、合格率と難易度がリンクしているものもありますが、そうでない資格もああるため、一概に合格率だけで難易度を測ることは出来ません。

しかし、勉強時間については難しい試験ほど必要とされる時間が長くなる傾向にあるため、ここでも勉強時間を元に難易度のランク付けをしました。

早速、宅建士の勉強時間を見てみましょう。

学習に必要とされる時間は概ね300時間で、順位も不動産関連の7つの資格中5位であり、他の資格と比較しても、宅建士の試験はそう難しい試験でないことがお分かりになると思います。

300時間の学習で合格圏内に行けるので、仕事をしている人も無理せず取得できる資格です。

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宅建士の合格率から見る難易度

宅地建物取引士の合格率は、ここ10年間は概ね15~17%台で推移しています。

受験者
受験者

宅建士の15~17%という合格率は、それほど高くはないですね。

ちょこ
ちょこ

そうですね。上でご紹介した通り他の資格と比較しても難しくない試験ですが、合格率はそれほど高くないのが実状です。

宅地建物取引士の試験は受験資格がありません。年齢や性別、学歴等の制限はなく、どなたでも受験が可能な試験です。

しかし、実はこの受験資格がないことが宅建士の合格率が低い一番の理由といえるのです。

例えば、1級建築士試験では受験資格が必要です。

試験を受けるには、学歴や実務経験等の一定の要件が必要となるのです。

つまり、1級建築士試験では、試験申込の時点である程度の知識が蓄積されていることが前提となっています。

一方、宅建士は受験資格がないため、知識がない人も受けられてしまいます。

そして、宅建業者に勤務する従業者には会社から資格の推奨されることが多いため、消極的な意識で受験する人も少なくないです。

こういったことが宅建士の合格率が低く抑えられている理由の一つになっているのです。

しかし、先にもお話しましたが、合格率と難易度はリンクしていないことも多いです。

宅建士試験についても同様で、合格率と難易度は完全イコールでないといえます。

宅建士試験の出題形式から見た難易度

宅建士試験の出題形式は、問題数50問の全てが4肢択一です。(登録講習修了者については全45問)

試験時間は13時~15時の2時間です。(登録講習修了者については13時10~15時までの1時間50分)

受験者
受験者

5肢択一形式の試験と比べると難易度は低いといえそうですね。

ちょこ
ちょこ

そう思います。記述問題もありませんし、計算問題も電卓の使用が不可なので、ややこしい問題はありません。

全ての問題が択一形式の出題ではありますが、その中でも敢えて難易度が高い問題を挙げるとすると、正誤の数を問う「個数問題」です。

「個数問題」は、全ての肢につき、正解が分かっていないと解答出来ないからです。

個数を問う問題以外では消去法や勘で解答出来てしまうケースも個数問題では、ひとつひとつ理解していないと解答にたどり着けません。

とはいえ、宅地建物取引士の試験は個人的には素直な問題が多いように感じます。

ひねった問題やひっかけ問題はほとんどなく、これまで見たこともないような問題が出題されることもない印象です。

ですから、過去問を何度も繰り返し解くだけの学習でも十分合格が狙える試験です。

難関資格の中には過去問対策だけで合格圏内にもっていくのは困難なものもありますので、そういった点でも宅建資格は取得しやすいといえるでしょう。

このほか、宅建試験は科目ごとの合格基準なども設けていませんし、足切り制度も採用されていません。

出題形式から見た限りでは、宅建士の試験はそれ程難易度が高い試験ではないといえます。

宅建試験の科目別難易度

続いて科目別難易度について見ていきましょう。

権利関係

権利関係の問題数は14問で、出題は民法が中心、そのほか借地借家法、不動産登記法、区分所有法などが出題範囲です。

恐らく多くの受験が最も苦手とする科目が権利関係なのではないかと思います。

苦手科目とする受験生が多い理由は、範囲が広い上に暗記だけでは太刀打ちできない科目で、宅建試験の中では最も難易度が高い科目です。

宅建業法

宅建業法の問題数は20問前後と4科目の中では最も多い出題数です。

問題は主に宅地建物取引業法からの出題と範囲が狭く、出題傾向もほぼ決まっています。

従って、頻出問題を完璧に解けるようにするだけでもかなりの高得点が狙えます。

そのほか、平成22年度から出題対象となった住宅瑕疵担保履行法からも出題されています。

宅建業法は法律知識がない方でも理解しやすく、素直な問題が多いです。宅建試験の中では最も難易度が低い科目といえます。

法令上の制限

法令上の制限の問題数は8問で、出題範囲は、国土利用計画法、都市計画法、建築基準法、土地区画整理法、農地法、宅地造成等規制法などです。

この科目は専門用語や数字を問う問題が多いですが、暗記で対応できるため難易度はそれほど高くないといえます。

税・その他

税その他からは8問が出題され、出題範囲は不動産取得税、固定資産税、地価公示法などです。

税に関する問題は主に税金に関する知識が問われます。

出題範囲は広いですが、こちらも暗記で対応できる問題が多いです。

ただし、法改正があった場合はそこが問われる可能性がありますので、法改正や最新の統計数値などははチェックしておく必要があります。

その他については、免除対象科目ですが、問題の内容自体はそれほど難しくありません。

まとめ

宅地建物取引士の試験の難易度は他の不動産資格と比較してもそれほど高くありません。

難易度と比べると合格率は低目ですが、これは受験資格が不要であることが一つの要因になっています。

科目別の難易度では、主に民法から出題される権利関係が最も難易度が高いです。

逆に出題数が最も多い宅建業が最も難易度は低いです。

従って、出題数が最も多く、難易度が最も低い宅建業法を攻略することが合格への近道となります。

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