宅地建物取引士を目指そう!と決めたはいいけど、いざ勉強を始めるとなるとその方法に悩まれる方はとても多いと思います。
宅地建物取引士(宅建士)の資格は独学でも合格可能な資格ではありますが、全ての人が独学に向いているとは限りません。
そこで、今回は宅地建物取引士の勉強法についてご紹介したいと思います。
宅地建物取引士の勉強方法は大別して2つ
宅地建物取引士(通称:宅建)の勉強方法は大別して2つです。
一つは独学で勉強する方法で、もう一つは講座を利用して勉強する方法です。
さらに講座を利用して勉強する場合は、通学と通信と2つの方法があります。
それぞれの勉強方法について、メリット・デメリット、向いている人をご紹介します。
宅地建物取引士の勉強法~独学の場合


宅建は独学でも合格が可能な資格とよくいわれますが、誰でも可能なのでしょうか。
ちょこさんは、確か独学で合格したとのことですが、どのくらいかかりましたか?

難易度からいうと独学でも十分合格が可能です。私の場合、一人学習が向いていることとお金がなかったいう理由で独学を選びました。ちなみに学習期間は2か月です。
独学に向いている人 | 自己管理ができる人、コツコツ勉強できる人、お金がない人 |
独学に向いていない人 | 自己管理ができない人、他力本願な人 |
結論からいうと、私のように受講料が負担になる方は独学一択でいいと思います。
というのも、宅建試験は過去問を何回も繰り返し解くだけで合格できる試験だからです。
かくいう私がそうでした。
私は過去問だけで2か月という短期間で合格しています。ちなみに点数は42点です。
期間は短いですが、決して勉強時間が少なかったわけでも裏技があったわけでもありません。
当時の私は失業中の身で、時間が沢山あったからという単純な理由です。
やったことといえば、10年間分の過去問を10回位解いただけです。
流石に私の例は極端ですが、お伝えしたいのは宅建は独学でも合格できるということです。
会社員の方の場合は、半年ほど独学でも合格圏内まで到達できると思います。
独学学習のポイントは、①実現可能な学習計画を立てる、②充実した解説の過去問選んで学習計画にそって繰り返し解く、の2つです。
宅地建物取引の勉強法~講座を利用する場合

経済的に余裕がある人や独学が向いていない人は、講座を利用して勉強することになります。
講座は通信と通学の2つの方法があります。
いずれの方法も自分で教材選んだりや学習計画を立てたりする必要はありませんが、スケジュール管理については通信の場合はある程度必要となります。
通信講座に向いている人 | 受講料を負担できる人、自分で学習計画を立てられない人 |
通信講座に向いていない人 | お金がない人、ネット環境がない人 |
通信講座は受講料が必要ですが、通学と異なり格安で受講できる講座もあり、中には自分で教材を揃えるのと変わらない金額で受講できるものもあります。
格安の講座のほとんどが、PCやスマホで学習が完結できるようにカリキュラムが組まれているため、ネット環境が全くないという人には不向きな方法です。
通学は勉強の強制力が一番あるのですが、その分費用も高額です。
通学講座に向いている人 | 受講料が気にならない人、自分でスケジュール管理できない人 |
通学講座に向いていない人 | お金がない人、自分で学習計画を立てたい人、地方在住者 |
通学は受講料が最も高額ですので、お金がない方には不向きです。
反面、受講料は気にならなりけど、とにかく自分から進んで勉強することができない人には通学がおすすめです。
ただし、地方在住でお住まいの近くに学校がない場合は、そもそも通学を選べません。
それぞれの勉強方法のメリット・デメリット
独学で勉強するのも講座で勉強するのでも、それぞれ一長一短あります。
どの方法で勉強するのかは、それぞれのメリット・デメリットを理解し、測りにかけた上で選ぶと良いでしょう。
独学学習のメリット・デメリット

メリット | 費用がほとんどかからない。 自分の都合で勉強できる。 |
デメリット | 学習計画からスケジュール管理まで全て自分で行わなければならない。 分からないことも自分で調べなければならない。 モチベーションの維持が大変。 |
なんといっても独学のメリットは費用がかからないことです。
反面、全てを自分で管理しなければらないため、はじめて宅建の学習をする人にとっては少しハードルが高くなります。

宅建試験は初めてだけど、法律系の知識があるという人は不安は少ないですね。

おっしゃる通りです。そのほか、他の資格で独学経験がある方も心配ないと思います。
通信講座のメリット・デメリット
メリット | 学習計画やスケージュールが決まっている。 効率よく学習できる。 学習ノウハウがある。 |
デメリット | 独学より費用ががかる。 分からないことを解決するのに多少時間がかかる。 一旦、学習を止めてしまうと追いつくのが大変。 |
通信講座は学習計画やスケジュールが決まっているので、スケジュール通りに学習を進めていけば、独学より合格の可能性が高いといえます。
各校とも多くのデータや合格のための学習ノウハウや保有していて、遠回りすることなく効率よく勉強できるのがメリットです。
その反面、受講料の負担があり、怠けてしまうとお金をドブに捨てることになりかねません。
通信もサポート体制が整っていることがほとんどですが、リアル講義と異なり、疑問点はその場では解決せず、タイムラグがあります。
また、独学ほどでないにしろ、一人で勉強するためモチベーションの維持も大変です。
通学講座のメリット・デメリット
メリット | 学習計画やスケージュールが決まっている。 学習ノウハウがあり、効率よく学習できる。 分からないことはリアルタイムで解決できる。 モチベーションを維持しやすい。 |
デメリット | 高額受講料が高額。 近くに学校がない場合通学できない、若しくは通学に時間がかかる。 通っていることに安心して復習しない恐れがある。 |
通学の最大のメリットは、分からないことを講師に質問できるのでその場で解決できる点にあります。
また、通信同様学習ノウハウやデータは豊富で、合格実績も十分です。
そのほか、勉強仲間がいることでモチベーションを維持しやすい点もメリットです。
デメリットは受講料が高額なことと通学に時間が必要なことです。
稀にですが、学校に通っていることに安心してしまい、ついつい家での復習を怠ってしまう人がいます。

あるある。ですね^^

私も学生の頃、別の資格でダブルスクールで通学経験しましたが、講義以外は一切勉強しなかったので、受験にまで至らなかったという苦い経験があります。
私の友人の中には会社員で仕事が忙しく家族もいたため、学校に通って勉強していましたが、合格までに2年ほどかかっています。
また、別の知人は会社命令で取得を目指していましたが、6回受験しても受からないというが人いました。
流石に6回ともなると、単に会社に強要されているだけで、本人はやる気がないのだろうな、と想像できますが、学校に通っていれば必ず合格できるわけでないことの証です。
通学講座は、講義後の復習が最も大事だということを念頭に置いて選ぶようにしましょう。
まとめ
宅地建物取引士は独学でも取得が可能な資格です。
とはいえ、独学にはそもそも向いている人と向いていない人がいて、向いていないのに無理をして独学で勉強すると何年かけても合格できない結果となってしまいます。
独学が向いていない人は講座を利用して勉強するのがよいですが、講座も通信と通学の2つの方法があり、ぞれぞれメリット・デメリットがあります。
それぞれの勉強方法のメリット・デメリットを知った上で、ご自身のライフスタイルや性格にあった方法を選ぶようにしましょう。