独学で2度目以降の行政書士試験に挑戦する方の中にはテキストの買い替えに悩まれる方も多いと思います。
また、今回が初挑戦という方も中途半端な時期に受験を決意された場合は、きっとテキスト選びに迷われるでしょう。
そこで、今回は行政書士テキストの買い替えの必要性についてご紹介致します。
行政書士試験2度目以降のテキストの買い替えについて
独学で行政書士試験の学習をしてしている受験生で受験が初めてではない方からの質問で多いのが、テキストは最新のものを改めて購入すべきか?というものです。

行政書士のテキストも内容の濃いものは結構な価格ですよね。
中には科目ごとに分かれているいるものあり、買い替えとなるとかなり負担となります。

そうですね。経済的負担が大きいのは困りますが、出費を抑えようとして試験に影響が出来ては本末転倒です。
先ず、結論から先にお伝えすると、これまで使用してたテキストで学習を続けても問題はありません。
行政書士試験対策におけるテキストの重要性については、折に触れお伝えしてきました。
これまでの内容は、主に初めて行政書士の学習をする方を対象としたものでしたが、今回ご紹介する再受験者向けテキストの重要性についても考え方はほとんど変わりせん。
つまり、テキストについては、試験対策の上で最重要項目ではないということです。
そういった意味においても。新しいテキストへの買い替えは、必須ではないと考えています。
心配なので最新のものを手に入れたいとお考えの方は、もちろん最新版を購入する方がよいということは言うまでもありません。
従来のテキストを利用する際の注意点

今まで使用していたテキストを次年度以降の試験対策にも使用する場合の注意点としては、法改正があった場合は、自分で調べて、その部分を更新しておく必要があることです。
自分で調べなくてはならないと言っても、それほど難しいことではありません。
今はインターネットにアクセス出来る環境が整っていれば、いつでもどこでも最新の情報が入手できる時代です。
法改正についての情報も決して例外ではありません。
むしろ、テキストの方が法改正に対応していないこともあったりします。
ですから、必ずしも最新のテキストが必要ということはありませんが、今までのテキストを利用する際は、必ず自分自身で法改正の部分をアップデートしておくようにましょう!
法改正を調べるのが苦手方は最新版を購入しよう!

こんなこというと叱られそうですが、自分で法改正を調べるのは面倒です。
法改正を自分で調べるのが苦手な人は、この際最新版のテキストに買い替えてしまいましょう。
そもそも自分で調べるのが苦手は人は独学には向ていないのですが、その辺りの事情は一先ず脇に置いて、法改正の部分についてのみとした上で、自分で調べるのが面倒だったり、苦手だったりする場合は、最新のものを手に入れた方がよいと思います。
事あるごとに触れていますが、私がおすすめする学習方法はインプット重視ではなく、アウトプット重視の学習であるため、テキスト選びにあまり時間をかける必要性がないと考えているというのも理由です。
最新のテキストに買い替える時の注意点

最新版のテキストを購入する際の注意点は、法改正に対応しているテキスト選ぶようにすることです。
たとえ、最新とい触れ込みで販売されているテキストでも法改正に対応していないものを購入したのでは、買い替える意味がありません。
出来れば、法改正前と法改正後の解説があるものを選ぶようにしましょう。
どこがどう変わったのか、明記されていないと全部一からテキストを読まなくてはなりません。
学習経験者が初学者のように一からテキストを読み直すのは、あまり効率が良い学習方法とはいええないからです。
はじめての受験なのに最新のテキストが手に入らない場合

行政書士の受験を決意したのはいいが、そう決めた時期がその年の受験まで時間がない場合、或いは試験申込みを逃して、今期の受験が出来ない場合は、翌年の試験を受けることになります。
仮に翌年度の受験を予定したとしても、学習自体は早めに始めるに越したことはありません。
そうしたときに困るのがテキスト選びです。
通常最新版のテキストは、当年度の試験内容を反映させる必要があるため、試験が終わってからの販売となります。
最新版の販売は、だいたいの目安で早くて12月です。
早めに学習を始めたい初挑戦の方は、その時点で最新として販売されているテキストは、翌年以降の受験では、既に最新ではなくなっています。
その場合に取る方法は3つです。
①取り敢えず現時点で最新のテキストを購入して、12月以降に改めて最新のものを購入する
②その時点での最新版のテキストを購入するが、法改正部分は自分で調べる
③当面テキストなしで学習し、12月以降に最新のテキストを購入する
上記のうち、一番安全でおすすなのは、①の12月買い替えです。
学習経験者であれば、一通りの知識が入っているため法改正について自分で調べるのもそう大変ではないでしょうが、初めて法律を学ぶ方にとっては、少々手間のかかる作業になるかもしれないからです。
はじめての方はテキストがないと心配でしょうが、重要なポイントはテキスト選びではなく早めに学習を始まることの方です。
テキストについて悩んでいるのでしたら、取り敢えずは別の方法で学習を進めておき、心が決まった時に購入するのでも構わないのではないでしょうか。
テキスト無しで過去問にトライしてみるのもありですし、判例や条文の読込みなどでもよいと思います。
尚、テキスト選びのポイントについては、別記事でご紹介しています。
☟
はじめての受験も2度目以降の受験も過去問などの演習が重要
行政書士試験に合格するには、テキスト選びより過去問や演習問題をひとつでも多くこなすことが重要です。
これも再三申し上げている通り、過去問や問題集選びはテキスト選びよりずっと重要です。
ないに等しいような薄い内容の解説では、問題集としての機能を果たしておらず、そういったものは単に解答が記載されている解答集に過ぎません。
ベストなのは、解説が丁寧で、かつ問題に対応する判例や条文が紹介されているものです。
テキストだけを読むより問題の中で、重要な判例や条文を覚える方がずっと効果的だからです。

アウトプットしながらインプットする感じですね。
そして、問題集に関しては最新のものを購入しましょう。
法改正を問題に反映させるのは、受験生には出来ません。
特に、法改正があると本試験では、そこの部分から出題されたことがこれまでもよくありました。
また、テキストと異なり、過去問や演習問題は問題数も回数も可能な限り多く解く方がよいので、買い替えをすることで、それだけ多くの問題に触れることにもなるため、ここはお金を惜しむことろではないと考えます。
まとめ
再受験者にとって、テキストの買い替えは必須ではありません。
買い替えを選択しなかった場合は、法改正については自分で調べて情報を更新しておく必要があります。
法改正を自分で調べるのが面倒な人は、最新版を購入してしまいましょう。
はじめての受験で最新のテキストが手に入らない場合は、取り敢えずその時点での最新版を購入し、次の最新版が販売された後に再購入することをおすすめします。
実は、行政書士試験に合格するにはテキスト選びより問題集選びの方が重要です。
過去問を含めた問題集は丁寧な解説を選ぶことが、最も大切なポイントです。