行政書士試験まで、残り1ヶ月ともなると期受験生のみなさんは、それぞれ複雑な心境だと思います。
この日が待ち遠しく思う受験生、逆に出来れば試験をもっと先延ばしにしたいと思う受験生と、様々でしょう。
そこで、今回は本試験直前にすべきこと、してはしけないことについてご紹介します。
行政書士試験直前は復習に徹しよう!

試験まで1か月というこの時期、思ったように点数が伸びない受験生はきっとかなり焦っているのではないでしょうか。
経験者なので焦る気持ちは十分理解できます。
そんな経験者だからそこ言えるのは、いくら慌ててたところでいい結果が出るものではないということです。
悩んでいる受験生は解決策を探して、ここにたどり着いたのだと思いますが、正直いうとあれこれ考えるのは時間がもったいないです。悩んでいる時間があったら1問でも多くの問題を解いた方がよいです。
合格を確実なものにしたいなら、やはり一つでも多くの問題を解くことがポイントとなります。

正直、ここまで来るともう何をしたらいいのか?分かりません。

何か別の学習方法に手を出すより、これまで通り一つでも多くの問題を解くことを心掛けるようにして下さい。
既に過去問を何度も解いているし、模試も受けたし、見直しも十分した。でも、対策が不十分だったらどうしよう。。。
と不安に駆られ、新しいことを始めてしまう受験生も珍しくないでしょう。
しかし、本試験の日を目前に控え、新しいことを始めるのはあまりお勧めできせん。
新しいことを始めると時間がかかり、これまで学習してきたことがおろそかになりがちです。
また勉強を始めてみたものの、なかなか覚えられなくて、さらに不安が増してしまうなんてことにもなりかねません。
ここはもう新しものに手を出すより、機械のように淡々と復習に徹するのが一番です。
不安な気持ちはどの受験生も一緒です。時には割り切りも大事。
こんな時期だからこそ、もう一度見直しをしましょう!
問題を解く順序いつもと変えてみよう!

ここまで、学習してくると同じ問題をきっと何回転もしているはずです。
そうすると、理解しているというより、答えを覚えてしまっているという現象に陥っていることは決して珍しくありません。
実際、わたしも受験生の頃、問題を読まないうちから解答が分かってしまっているケースが多々ありました。
当時の私は3,000問以上の問題を提供しているWebサイトを利用して学習をしていましたが、苦手な問題では10回位解いたこともありました。
10回も解くと、中には問題を読む前から答えが分かってしまう問題があることに気が付きました。
これはつまり、問題の中身を暗記しているのではなく、順番で答えを暗記しているだけという結果です。
問題数が多いので、まさかないだろうと思っていた反復学習での解答暗記が起こってしまったのです。
これでは、何回転しても意味がありません。

確かに。問題を読む前に答えが分かってしまうってことありますよね!
逆に、いつも正解できるのに、ある日突然、正解できなかったということも稀にあります。

本当は理解していなくて、順番で次の答えを覚えてしまっているのかもしれません。
そうした場合は、解く順番を変えてみるのもひとつの方法です。
問題を読む前に解答が分かってしまうのは理解しているのではなく、答えを暗記しているのに他なりません。
そこで私がとったのが、①逆から問題を解く、②順不同で問題を解くという方法です。
この方法で問題を解けば、順番で答えを覚えてしまっていることを防ぐことができるのでは。と考えたからです。
実際、この理解しないと解けないという状況を敢えてつくるというこの方法によって、出題順に関係なく問題が解けるようになりました。
もちろん、毎回同じ順で解いたからといって全ての受験生がそうだというわけではありませんが、順序を変えて問題を解くことは、解答暗記を防ぐ方法のひとつであるといえます。
もし、皆さんの中で問題を全部読まなくても解答が分かってしまうという方がいたら、答えを暗記していしまっているだけかもしれません。
その場合は、是非この順番を変えて解く方法を試してみて下さい。
解答出来たか、否かより解説を読むことに集中しよう!
毎日問題を解いていると、正解できたかどうか?ということだけに意識が向きがちです。
慣れてくると、答え合わせだけして解説を読まなくなったりします。
しかし、学習する中で私が一番ポイントを置いているのは、解説を読んで理解することです。
行政書士試験は記述式もあり、暗記だけなく、理解しないと解けない問題がとても多いです。
何度も問題を解いて、繰り返し解説を読むことで、意識せずとも理解する力が付いてきます。
また、解答を読む癖をつけることで、上で紹介したような❝解答だけ覚えてしまう❞ことを防ぐこともできます。
解説を読むことに重点を置く学習方法では、アウトプットとインプットを同時に行っていることになります。
アウトプットとインプットを同時に行える学習方法は、効率がよく最短で合格を目指せる方法です。
ですから、問題集や模擬試験については出来るだけ解説が丁寧なものを選ぶとよいでしょう。
行政書士試験直前は本試験の練習をしよう!
一通りの学習を終えたこの時期は本試験で調子が狂わないように、予め本試験と同じよな体験をしておくのも重要になります。
『行政書士試験の模試は受けるべき?』のところでも触れましたが、それには模擬試験が役に立ちます。

試験直前でもやはり会場模試受けた方が良いのでしょうか?

ここまでくると、わざわざ会場受験する必要はないと思います。
例えば私の場合、直近の過去問はそれまで敢えて全く触れず、試験近くに模試の代わりとして解いてみたりしました。
自分がその年に受けたと仮定して、疑似体験したわけです。
【疑似体験で得られるメリット】 ・時間配分が決められる ・問題を解く順序が決められる ・分からない問題への瞬時の対処 ・3時間という長丁場への対応 |
初めての行政書士試験で模試も受けていない受験生の中には、問題を解く順序や実際の試験で迷ったときどうするか?といった試験内容とは関係ないことを決めていない方も少なくないでしょう。
さらに経験がない場合、3時間もの試験時間への体力については不安が残ります。
しかし、本試験中にこうした諸々の対応を考えている時間は恐らくないと考えておいた方がよいです。
不安要素を一つでも減らすためには、予め模試などの疑似体験が役に立ちます。
何度か経験すれば、実際の試験で対処ができるようになります。
疑似体験はある程度まとまった時間がないと出来ないため、普段お勤めされている受験生ではなかなか難しいかもしれせん。
その場合、休日などに時間を取って本試験に近い状態で学習することをお勧めします。
まとめ
行政書士試験が近づいて点数が伸びなくても、慌てない、焦らない、諦めない。一つでも多く問題を解くように心がけましょう。
試験直前に新しいことを始めるより、復習に徹した方がむしろ効果的です。
どのくらい正解したではなく、どのくらい理解しているか。が重要です。
模試などを利用した疑似体験で本試験の不安を取り除いておくのも良いでしょう。